スッキリわかるJava入門
厚さ3.5cm。
ページ数にして640ページあまり。
この手の本では珍しくない分量とはいえど、存在感は十分すぎるほどにある。
本書は湊くんと朝香さんという二人の新入社員が、ベテランエンジニア菅原さんからレクチャーを受けながらRPGゲームを題材にプログラミングの概念や方法論を学んでいくJavaの入門書である。
独学だと途中でつまずいてわからなくなったり、そもそも最初から書かれている内容がチンプンカンプンだったり、モチベーションを保つのに苦労したりする。
献本をいただいたときにも「読み切れるかな」と不安になりましたが、結果的に心配は杞憂に終わりました。
ページ数が多いだけあって基礎の基礎から懇切丁寧に解説してます。
どうしてこういうプログラムになるのかがしっかり説明されてるため、おつむの悪い私でもある程度は納得しながら次に進むことができました。
また、対話形式になっているため、疑問点が解消しやすいし、間違えやすいポイントもつかみやすいようになってます。
クラスやメソッドなどの概念は初学者にとって混乱しやすい部分も順を追って説明してあるからなんとかなりました。
章の構成がほんとによく考えられてる。
各章末にはまとめと練習問題があって、これまで学んできた内容を復習できる絶好のチャンスとなってます。
1日1章ペースで進めると16日で読み終わる計算です。
私はバタバタしてて20日くらいかかりました。
本書ではJava言語で重要な考え方であるオブジェクト指向にページの多くを割いてます。
あくまで入門書なので、これ1冊でJavaの全てがわかったということにはならないのだろうけど、とっかかりとしては最適な本ではないかと思います。
初めてJavaを学ぶ人や一度学んだけどいまいち理解が進んでいない人には猛烈にプッシュしときます。
そして。
本書購入者にとってもうひとつの魅力が「どこJava」というウェブサービス。
従来ならJavaの開発環境をPCにインストールして、コンパイル等の作業をコマンドプロンプト(黒い画面)で行う必要があるのですが、Javaをインストールせずにウェブ上でプログラムを記述すればコンパイルや実行がその場でできるという便利なサービスです。iPhoneやアンドロイド端末でもできちゃいます。
本格的なプログラムは実行できないようですが、ネットにさえ繋がっていればその場で検証が可能で、本書に掲載されているサンプルプログラムは呼び出すこともできるという優れ物。
非常に便利なので是非一度使ってみてください☆
Dokojava
- 作者: 中山清喬,国本大悟
- 出版社/メーカー: インプレスジャパン
- 発売日: 2011/10/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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