「Hungarian Rhapsody: Queen Live in Budapest」

クイーンのコンサート映画。ライブの合間にドキュメンタリー風の映像が挿入される形で進行する。共産主義圏では初となるハンガリーの首都ブダペストでのライブ。フレディのエンターテイメント精神への意欲もとい飽くなき欲望がスクリーンには溢れかえってい…

鹿島田真希さん、芥川賞を受賞する。

第147回芥川龍之介賞の選考委員会が平成24年7月17日(火)午後5時より築地・新喜楽で開催され、下記候補作品の中から鹿島田真希さんの「冥土めぐり」が授賞作に決まりました。(文藝春秋社ホームページより) 鹿島田さんのファンなので、芥川賞を受賞されたこ…

「ヘルター・スケルター」

全身整形のトップスターが主人公の美しさを巡る尽きることのない欲望の物語。エリカ様主演映画ということを当日に知って半分興味本位で鑑賞しました。蜷川監督は写真家ということもあり、色使いが鮮やかで画面がものすごくきれい。事前に想像は出来ることだ…

鹿島田真希『来たれ、野球部』

待望の鹿島田真希さんの新刊。手にとってみてまず思ったこと。本間違えたかしら。表紙がラノベ風イラストなのだ。従来の鹿島田作品ならまずありえない。 半信半疑のまま図書館で借りて家に帰って読む。有川浩ばりのベタアマ展開これは……。と思ったのもつかの…

スッキリわかるJava入門

厚さ3.5cm。ページ数にして640ページあまり。この手の本では珍しくない分量とはいえど、存在感は十分すぎるほどにある。本書は湊くんと朝香さんという二人の新入社員が、ベテランエンジニア菅原さんからレクチャーを受けながらRPGゲームを題材にプログラ…

20110804Wordpress活用セミナー

京都リサーチパークで行われた「Wordpress活用セミナー」に行ってきました。「KRP−WEEK」という8月1日(月)〜7日(日)まで行われたイベントのひとつみたいです。初めてのリサーチパークで、少し早目に到着したのでTSUTAYAなどを散策して時間をつぶして…

20110713第49回京都大学未来フォーラム

はてな10周年! #hatena10th - はてな 2001年「人力検索はてな」の誕生からサービスを開始し、2011年7月15日に、はてなは10周年を迎えました。10年間サービスを続けてこられたのは、ユーザーの皆様をはじめたくさんの支えがあっての事です。これからも、より…

「SUPER8」

自主制作映画を作っている少年少女のジュブナイルムービー。予告編を見ずに行ったら思いのほかアクション色が強くてびっくりしました。映画のクレジットのところで主人公達が作った映画が上映されるという粋な演出が良かった。内容は違うけど「ジュブナイル…

三浦しをん『格闘する者に○』

『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞を受賞した三浦しをんのデビュー作は女子大生の就職活動奮闘記。24歳が書いた作品とは思えないくらい完成度は高い。 漫画が大好きな女子大生可南子が漫画雑誌の編集者を目指して就職活動を行うというのが粗筋。でも可南子の…

私の脳内公開します

大したことじゃないけどいろいろ思うことがあって。でもTwitterにつらつら書くのもどうかなと思ったのでここ数カ月間に考えたことをまとめてみました。当たり前すぎる話が多くて退屈かとは思いますがご容赦ください。(1)就活してて思うこと。ベンチャー企業…

「ソーシャル・ネットワーク」

ひさしぶりに映画を観ました。フェイスブック創業の物語。土曜夜なのに田舎だからか人少なかった。何の情報もなしに観たら全体は意外と暗いはなしだった。訴訟を中心にして当時と現在をいききするから、ちょっとわかりにくい。いやーでもネットに興味がある…

20110119内田樹講演会@京大

19日に京都大学で行われた内田樹さんの講演会に行ってまいりました。今年で勤務先の神戸女学院大学を辞められるとのことで、内田先生の講演を聞こうと多くの人が見に来られてました。 当初予定されていた教室が変更になり、語学で使うくらいの中教室は立ち見…

パウロ・コエーリョ『アルケミスト』

羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。そこに、彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。長い時間を共に過ごした羊たちを売り、アフリカの砂漠を越えて少年はピラミッドを目指す。「何かを強く望め…

2010年度ベスト5

あまり読めてないけど今年読んだ本のなかから印象に残った本を挙げてみたいと思います。第五位堤清二、三浦展『無印ニッポン―20世紀消費社会の終焉』(中公新書)示唆に富んだ対談集でした。無印良品のコンセプトなり堤さんの考え方を垣間見ることのできるエピ…

羽田圭介『不思議の国のペニス』

男子校1年の遠藤は自称“エロセレブ”。2つ歳上の女とSMならぬSS関係を続けるが…。“エロ”から始まり、“ラブ”に落ちた、ぼくとナオミの恋の行方。逆走する純愛小説の傑作。『黒冷水』の著者が贈る文藝賞受賞第一作。 男子高校生の生態ならぬ性態が描かれている…

セクマイについて思うこと

ブログでセクマイのこと書くのもどうかなと思うのだけど書いてみる。セクマイというのはセクシャルマイノリティの略で性的少数者のことを指す。僕もその一人でゲイ。同年代のいろんな当事者のかたと話す機会があって悩むのは、協力者とセクマイの関係なので…

芸能人にたとえるのは愚問

よくある「芸能人では誰が好き?」とか「どんな子がタイプなん?」みたいな質問。そこでYOUとか友近とか答えると年上すぎていつもひかれる(ちなみに僕はゲイなので性的対象にはなりません)。それは僕がおかしいというよりも日本が超ロリコン社会なんじゃない…

『かわいい悪魔』『京大M1物語』

『かわいい悪魔』志村貴子さんによる単発作品を集めた短篇集です。表題作を読んでも最初はよく内容が理解できず戸惑う。魔女と少年の交流を描いてるんだけど非日常なはなしなので不意を突かれちゃった。少年がとてもかわいらしいのん。のほほんと和むかんじ…

がんこ堂島アバンザ店

チキン南蛮日記です。がんこ堂島アバンザ店でチキン南蛮定食680円(税込714円)をいただきました。今日は祝日(文化の日)だったのですが、休日でもランチメニューが注文できるのです。ご飯大盛OKお代わり自由でメンチカツもついてすごいボリューム! 油濃いか…

物語構造分析の理論と技法(2-1)

このところ怠けすぎていたため研究が進んでいない……。卒論では物語の構造分析が主軸になるので高田明典氏の著書『物語構造分析の理論と技法』の第II部「構造分析手順」をまとめてみました。以下第II部前半の目次です。 第II部 構造分析手順はじめに 第8章 典…

内田樹『映画の構造分析』

副題は「ハリウッド映画で学べる現代思想」。映画評論の本ではありません。<誰でも知っている映画を素材に使った、現代思想の入門書>なのです。 第1章「映画の構造分析」において、内田は<メディアから提供されるすべての情報は「物語」です>と言いきり…

「蒲田行進曲」

つかこうへいの原作をつか自身が脚色して映画化した作品。監督は深作欣二氏。小説版とは大筋は同じですが、細かいところはけっこう違いました。映画のほうがわかりやすくなってるかな。 小説のが想像力で補うぶん幾分か怖いのですが、映画版でもカタストロフ…

つかこうへい『蒲田行進曲』

映画『新撰組』で、はじめて主役を演ることになった銀四郎。その恋人で、かつてのスター女優小夏。そして銀四郎を慕う大部屋のヤス。銀四郎は、あたらしい「女学生のような」女の子に熱を上げ、妊娠した小夏をヤスに押しつけようとし、小夏は銀四郎を諦めて…

内田樹『子どもは判ってくれない』

語り口とは裏腹に刺激に満ちた本である。内田先生が大人の世界を子どもへ向けて書いた本といえばいいのだろうか。題材が多岐にわたる時評にもかかわらず全然古びていない。文庫版のためのあとがきで著者自らが述べているように内部情報などの新規情報を含ん…

水月昭道『高学歴ワーキングプア』

副題は「フリーター生産工場」としての大学院。大学院博士課程まで進学し、博士の学位を得るものの就職先がないというポスドク問題を扱った本です。文部科学省が大学院の定員を増員したため、大学院への入学が容易になり本来取得が難しかった博士の学位も比…

島田恒『NPOという生き方』

NPOの役割と経営について比較的詳しく述べられている。NPOとは直接関係ないところもあるが、経営学の立場から書かれているところは学ぶところが多く、企業関係者にもお勧めできる本であった。多少読みづらい部分もあるが、新書サイズなので手軽に読め…

山岡義典編『NPO実践講座2』

副題は「人を活かす組織とは」。NPO法人の運営に携わっている方が、法人設立の経緯や事業内容、運営方法などを綴った本。いわゆる体験談なので読みやすくNPOを立ち上げようと考えている人にとっては参考になるところも多い。 第一章は総論。企業との違…

『キテレツ大百科』

いわずと知れた藤子・F・不二雄さんのコミック。小学館の藤子・F・不二雄大全集で読みました。 似たような物語でも読者をひきつける力と、特徴のあるキャラクターが全面にでていて飽きさせない。さすがだなあというか職人芸の域に達しています。なによりオ…

「ライフ・イン・ア・カートゥーン・モーション」

ミーカのアルバムはどこまでもポップ。フレディ・マーキュリーを彷彿とさせる高音ボーカルに、いろんな人の声が加わってたのしくないはずがない純度100パーセントのエンターテイメントに仕上がっておりました。ピアノオリエンテッドな感じで遊び心満点。 …

ジョナサン・カラー『文学理論』

平易でわかりやすい文学理論入門書。本書の特徴は、文学理論の流派を歴史や人物で区分するのではなく、各流派に共通するトピックについて述べることで文学研究もとい文学理論に触れている。1 理論とは何か? <理論というのは名前(ほとんどが外国人の名前)…