2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

古野まほろ『探偵小説のためのエチュード「水剋火」』

返品中に見つけて買った本。この作品は知らなんだが、古野さんといえば「天帝」シリーズの人やん、と今回初挑戦の私が言っても仕方がないか。 本格ってこんなところまでいってるの――というのが私の感想です。文章といい会話といいちょっとついていけません。…

「舛添要一 朝までファミコン」「街」

今日は名作ゲームの紹介をいたします。まずは、ファミコン用ゲームで、「舛添要一 朝までファミコン」。得意先を接待したりして昇格すればクリアという、ビジネスゲームなのですが、傑作ですよ。当ゲームにおける舛添氏の存在意義がいまいちわかりませんが、…

夏の100冊POP

そういえば、バイト先で夏の100冊(新潮・角川・集英社文庫)のポップを書かなければならないのだった。提出期限もすぎて、店長に催促されて気付く。 なににしようか、とは考えていたのだけど、テスト期間だし新しく本を読むのは嫌だなぁと思っていた。読んだ…

水田美意子『殺人ピエロの孤島同窓会』

十二歳のときに書き上げた作品だそうで、明日はテストだというのに読むのを止められなかった。髪を切るのも、忘れた。 本土から1500キロ離れた東硫黄島。火山の噴火により孤島となった島で久しぶりに同窓会が開かれることになった。ところが、殺人ピエロの登…

阿部和重『アメリカの夜』

映画学校を卒業し、アルバイト生活を続ける中山唯生。芸術を志す多くの若者と同じく、彼も自分がより「特別な存在」でありたいと願っていた。そのために唯生はひたすら体を鍛え、思索にふける。閉塞感を強めるこの社会の中で本当に目指すべき存在とは何か?新…

近田春夫『その意味は 考えるヒット4』

週刊文春連載の音楽評論集で2000年当時の楽曲を、含蓄のある文章でしたためていますが、さらっと読めちゃう潔さ。 うーむ、ばりばり、人を納得させる力量があり、混沌とするJ-POP業界をこれほどまでに公平かつ的確に判断できる人物はなかなかいないと思いま…

竹本泉『パイナップルみたい』

表紙を見たときの衝撃は、「なんだこれ」の一言に集約されます。眼鏡っ子にパイナップルって……。でも、これが初恋純情物語だったりするのですね。 恋ってパイナップルみたいという趣旨は、我々凡人にとっては理解不能ですが、熟れた果実を具体化したらパイナ…

「青春デンデケデケデケ」

60年代、ベンチャーズに影響を受けた高校生たちの姿を描いたノスタルジックな学園青春ドラマ。芦原すなおの直木賞受賞作を原作に、大林ワールドが展開。 芦原すなお原作、大林宣彦監督の映画。こんな言葉を軽々しく使いたくないですが名作です。 若き日の浅…