夏の100冊POP

そういえば、バイト先で夏の100冊(新潮・角川・集英社文庫)のポップを書かなければならないのだった。提出期限もすぎて、店長に催促されて気付く。
なににしようか、とは考えていたのだけど、テスト期間だし新しく本を読むのは嫌だなぁと思っていた。
読んだ本でどれを選ぼう? 単に売れそうだから、という理由では書きたくない。私が感銘した本で、読んでほしい本がいいな。
私がバイトしている店では、東野圭吾『さまよう刄』(角川文庫)、梨木香歩『西の魔女が死んだ』(新潮文庫)などがよく売れています。
んで、決めました。ヘッセ『車輪の下』(新潮文庫)。私が読んだのは集英社文庫版だけど、そんなのかまうもんか。この本を読んだときは打ち拉がれました。
受験生のときに読んでおけばと後悔した。珠玉の自伝的作品ですよ。
ということで(どういうこと?)、ポップに書く文章を昨日考えておりまして、以下の文章。我ながら恥ずかしいものです。
美しい文章とともに流れゆく時間――。
周囲の期待にこたえようと勉学に励む少年。神学校に入学した彼を待ち受けていたのは、人生の転機となる風変わりな級友だった。
堕ちていく物語が、美しい文章で再現される。現実を逃避するためではなく、直視するためにあるヘッセの自伝的小説。
文字だけの味気ないポップ。文章もひどいし痛い。
他の店員は荻原浩『コールド・ゲーム』(新潮文庫)や雪乃紗衣彩雲国物語』(角川ビーンズ文庫)、紅玉いづきミミズクと夜の王』(角川文庫)、東野圭吾『白夜光』(集英社文庫)などのポップを書いてた。