「ヘルター・スケルター」

全身整形のトップスターが主人公の美しさを巡る尽きることのない欲望の物語。
エリカ様主演映画ということを当日に知って半分興味本位で鑑賞しました。
蜷川監督は写真家ということもあり、色使いが鮮やかで画面がものすごくきれい。

事前に想像は出来ることだけど、リリコ役=沢尻エリカははまり役で、リリコとエリカはどこか一心同体というか復帰作として考えると意味深な感じも。
複数登場するリリコのベッドシーンも使い分けが凄まじいというか意図せずに欲望のままその時々の感情がリリコのセックスに現れているという印象を受けた。
私自身はエリカ様のファンではないけれど、今後の活躍を応援していきたくなるそんな作品です。

他のキャストも違和感なくて、寺島しのぶさんの演技が光っていた。
エンドクレジットの企画協力に金原ひとみの名前があってびっくり。
そしてテーマソングがあゆのなつかしい曲(「evolution」)という謎。時代ですね。
ただ127分は長かったかなー。終わりの方はちょっちだれてしまったのだ。

(追記)映画観た後に公式サイトの予告動画を閲覧。2分弱ですべてがまとまっている。
最近良く思うことなのだけど、予告動画にすべてが良くまとめられすぎていて別に本編を観なくてもいいんじゃねーってなることがしばしば。うーむ。物語性の強いドラマや映画では特にそう感じる。
あと個人的にはこの映画を観た若い女性たちの感想を聞いてみたい。とても気になるのである。
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