2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

村上征勝『シェークスピアは誰ですか?』

古くから文学作品などの著者をめぐる謎は尽きないが、文章の数量的な分析から著者を割り出すことに画期的な成果を上げているのが、近年の計量文献学である。『新約聖書』のパウロの書簡は本当にパウロが書いたのか。シェークスピアの正体は?『源氏物語』の「…

鹿島田真希「ピカルディの三度」

「ピカルディの三度」著:鹿島田真希出版社:講談社(群像2007年3月)(のちに講談社より単行本化) 書店で文芸誌をパラパラとめくっていたのですが、気付くとこの話に釘づけになっておりました。思わず声を上げたくなる程の快作(怪作)だったのです。 音大に受…