2009年度文芸書ベスト5

今年読んだ本のなかから印象に残った本を文芸書と文芸書以外(エッセイ含む)で挙げてみたいと思います。

【文芸書】
第五位
三島由紀夫仮面の告白』(新潮文庫)
これがデビュー作だなんて信じられないくらいレベル高い。
小説でありながら自伝っぽくもあるのだけど、身につまされる。

仮面の告白 (新潮文庫)

仮面の告白 (新潮文庫)

第四位
舞城王太郎ディスコ探偵水曜日(上)(下)』(新潮社)
とにかく凄かった尋常じゃなかった馬力が。好き嫌いがはっきりわかれる作品だと思いますが、舞城さんの作品はいつも突き抜けてますね。本格推理なんだかSFなんだかとにかく壮大。

ディスコ探偵水曜日〈上〉

ディスコ探偵水曜日〈上〉


ディスコ探偵水曜日〈下〉

ディスコ探偵水曜日〈下〉

第三位
津原泰水ブラバン』(新潮文庫)
高校のときの吹奏楽部が再結成するはなし。
といっても、ご都合主義の小説なんかではありません。じわっと涙を誘います。

ブラバン (新潮文庫)

ブラバン (新潮文庫)

第二位
デイヴィッド・アーモンド『ヘヴン・アイズ』(河出書房新社)
丹地陽子さんによる表紙がまず美しい。
YA(ヤングアダルト)だからって馬鹿にできないのだ。幸福な時間を過ごせました。

ヘヴン・アイズ

ヘヴン・アイズ

第一位
鹿島田真希『ゼロの王国』(講談社)
鹿島田さんの集大成ともいえる作品。
めくるめく会話劇というかずうっと会話が続くのだけど抜群に面白かった。

ゼロの王国

ゼロの王国