百貨店と文化

進まぬセブン流「百貨店改革」 閉店ラッシュで大なた

セブン&アイ・ホールディングスが、傘下のそごう、西武百貨店の改革にてこずっている。2006年にセブンとしては過去最高の2300億円を投じ買収したが、業績不振が続き、投資効果は上がっていない。昨年のそごう心斎橋本店、西武札幌店に続き、先月27日に西武有楽町店の閉鎖を決めるなど、閉店ラッシュの大なたを振るうが、買収当時に掲げた“業態融合による未来の小売業”は、見えてこない。

msn産経ニュースより一部抜粋。
記事にもありましたが、コンビニ感覚で百貨店を採算合わないからって次々閉めていくのだとしたらいかがなものか。まず、コンビニと百貨店では規模が違いますし、コンビニと違って百貨店は複数のテナントが入っているのが普通なのに。っていうか、セブンはなにをしたかったのか、なぜ買収したのかが疑問なんですが。業態融合による未来の小売業という目標自体がコンビニ的な発想だとしたら不採算店舗=閉店になるのは当然ですかね。利益追求するならというか、ビジネスとして至極妥当な判断だけど納得がいかない。
百貨店が流行の最先端を担い、文化を発信してきた。街を代表するスポットだったのに。不況で消費が落ち込み、百貨店が今後ますます厳しいのは目に見えているのだけど、やっぱりさびしい。西武有楽町店ってそんなに簡単に閉められるもんなんですか。コンビニ、スーパー、百貨店。セブングループの良いところを活かせればってそれはもちろんなんですが、百貨店なら百貨店の良さをもっとアピールしていかないと意味がないように思う。それならショッピングモールと変わらなくなる。価格を下げないと生き残れないにしても、ある種のブランドや価値観なりイベントなり百貨店という空間を付加価値にしていく必要がある。完全外野なんで言うのは楽なのだけど。